■アーメンのサンバ、スタイルの選択 --- レクチャーのデモより

2023-12-15

latin

Armen Tsaturyan

今は新団体DSHに顔を出しているアーメン・ツァトリアン(と日本では表記されてるもよう)。。
ただ、動画を見ると、みんなアルメンって呼んでるみたい。。なので、それにならって以下、アルメンにしますね。

私はアルメンのサンバが結構好き。。アルメンってちょっとクセつよ系で日本ではあまり受けてないのかもしれない。。私も始めそうだったのですが、このキャンプの動画を見て変わりました。

アルメンうますぎる!!

Armen Tsaturyan THE CAMP WUPPERTAL 2014 LECTURE DIRK HEIDEMANN

デモンストレーションをが始まるところに開始時間を合わせてみました。
踊りはじめ、一番左にいるのがアルメンです。
前のパートナー、スヴェトラーナとの2014のものですが、ソロで踊っている部分も多いので。。

しかし、こうして並んで同じ動きすると、上手さがはっきりわかると思います!

アルメンだけ、リズムが、音楽が、見える踊りをしているという。。

4:22 あたりのステップも、簡単そうですがここまではっきりきれいに見せることはかなり難しいのでは。。

男性はバンド、女性はシンガーと例えられることもあるそうですが、アルメンはバンドもしながらシンガーもしてしまう感じ。。
柔らかい上半身を生かし身体をくねらせたり全身を使った表現。身体を絞り上げて動く感じが、シャープさを生んでいるし。フォルムもいつも完璧です。
手も元々長いのに肩甲骨から腕になってしまっているようですごい。

上手くて目立つ、というのは、大きく速く正しく動けること、動きやポーズに独特の美しさがあること、深い音楽性があること、だと思うのですが、それが分かる動画だと思います。

音楽性、そう、とくにサンバでは強烈です。そのあたりはまた別の機会に書こうと思います。

しかし、ロシアの選手もちょびちょび出てきていて、それもな。。今のパートナーは確かチェコ出身だったと思うのですが、アルメンぐらいになると移れないのかな。。
WDSFもオリンピックの方針を受けてか、ロシアやベラルーシの選手について記事があったのですが、具体的にどうなるのかはまだよくわからない感じです。。


ドゥーク先生のレクチャーの内容

ドゥーク・ハイデマン氏は、ドイツのラテンの選手として活躍し、ドイツで優勝、フリースタイルのワールドカップなどでも優勝。その後、中国での指導でも有名になり、アルメンなどのチャンピオンの指導者また振付家としても知られています。

以下、内容の抜粋です。

・試合を見ていると、多くのカップルは同じに見えてしまう。同じステップ、同じリズム。試合に勝つためにも、もっと個性や音楽性を見せた方が良い。

・自分が若い時、英国留学して学んでいたころから、ダンスも進化、発展している。
リズムやムーブメントもより自由度が増している。

・リズムも、サンバなら、1,2,3,4またはスロー・ア・スローみたいなものから、16ビートやフーシカフーシカチキチキトゥとかトンシカトンシカドンドントンなど細かくとるようになっている。曲によりその違いを表すことも。

・ムーブメントもヒップムーブメントをメインに置いたものから、より3Dに、上半身を使ったものなどになっている。

・また同じフットテクニックでもリズムの取り方で違ったものにもなる。

・それと、重要なのはそのカップルに合ったリズム、ムーブメントなどを選ぶこと。
身長、体格、柔軟性、敏捷性、音楽性など、それぞれのカップルは違う。
だから同じように踊る必要はなく、自分たちに合ったものにした方がいい。
例えば、子供や大柄な人は細かく速いリズムはあまり得意ではないだろうし、似合わない可能性もある。
 ↓ ↓
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これは以前、金光先生がおっしゃっていたスタイルのお話に通じるのかな、と思いました。
好きなスタイルでも似合わないときもある、自分に合ったスタイルを選ぶということですね。
私はもっと主観的なかわいい系やカッコいい系というのを考えていた(それもあると思う)のですが、これはもっと技術的な点からの選択ということで理論的・合理的だなと納得できました!
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・以下、デモンストレーション。アントン達はオーソドックスなもの、アルメン達は新しめのものを見せてくれている。

サンバ・ホイスク
 15:08 アルメン ラテンクロスがきれい
 18:34 アントン コントラポジション。肘を張り肘下を動かす。大きい踊りに

サンバ・クルサドウォーク&ロックステップ
 22:20 アントン
 24:30 アルメン よりバウンスを入れている

プロムナードラン
 26:00 アントン
 26:40 アルメン  タイミング、バウンスなどで同じステップも違って見える

ホイスク
 30:20 アルメン 初めの音にアクセントで

音楽に合わせて
 31:20 2組で踊る


レクチャーの内容ですが、あまり知識もないので、もしかしたら間違っているかもしれません。。(すみません)

でも、いつもは踊っているところしか見てなかったのですが、今回記事にするので、レクチャーを少し丁寧に聞いてみたら、すごくためになる内容でした!
なので、分かる範囲のものですが、ここに書いておこうと思いました。 


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