■英国での楽しみ --- 教会の音楽

ダンスをする人、ファンにとってイギリスはあこがれの地。ブラックプールやUK、ロンドンインターなどのビッグコンペが開かれ、一度でも観戦、出場してみたい、体験してみたいという方が多いと思います。

イギリスは名所旧跡も多く観光もとても楽しいです。

そして現地でしか体験できないことの一つに教会で音楽を聴くことがあると思います。

フランスやイタリアなどのカトリックの教会では、石造りの建物に響くパイプオルガンの美しい調べを聴くことができますが、加えてイギリスでは合唱団、聖歌隊が整備されているところが多く素晴らしい演奏を聴くことができます。

大聖堂などの大きな教会や歴史のある有名な寺院等では聖歌隊メンバーのセレクトも厳しく、レベルが非常に高いです。少年合唱団などでは、メンバーに選ばれると奨学金が出たり関連校で良い教育を受けられたりするそうです。

そんな合唱団の一つケンブリッジのキングス カレッジ合唱団の学校生活の動画です。子供ながらシルクハットをかぶって正装したり、クリケットしたり、イギリス英語でしゃべっていてかわいい。。

Become a Chorister: Trailer

イギリスの田園風景、お手入れされた芝生もきれい。。

そんな彼らの演奏動画、この合唱団は大人の部もあり確かケンブリッジ大学の学生。少年と大人の男性のみの伝統的な合唱団で、クリスマスの放送でも有名なのだとか。入団試験も厳しく、合唱団員としての地位も非常に高く評価されているそうです。ビブラートを利かせないピュアな音と評されていました。

次の動画はモーツァルトのAve Verum。モーツァルトの天使のような曲に天使の歌声。吸い込まれるような、涙が出そうな美しさ。。録音でこれだけすばらしいのですから、現地で音圧と響きに包まれたらどんなになってしまうかしら、と思います。曲が終わった後、パイプオルガンの残響が数秒響きます。

教会によっては男女混声合唱団や女性合唱団だったりバリエーションがあります。もちろん礼拝の一環なのでマナーを守る必要はありますが、基本無料でこのような音楽を聴ける、石造りの残響の長い空間で音に包まれる体験ができるのは得難いことだと思います。知人はキリスト教会最大の武器はパイプオルガンじゃないなどというのですが、音楽や芸術、美しいものが人々の心を動かすというのはダンスにも通ずるところがあると思いました。