■アラン・ドロンの訃報。映画「山猫」のダンスシーン(VW)

2024-08-19

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フランスの俳優、アラン・ドロンが亡くなったというニュースがありました。

シュッとした美貌でむしろ日本での人気が高く、ハンサムの代名詞と呼ばれていたというアラン・ドロン。

後年の明るくノーブルなイメージとは裏腹に、複雑な家庭環境だったせいか10代の頃フランスの外人部隊に入り苛酷なベトナム(仏領インドシナ)の戦争へ(当時は外人部隊に割と誰でも入れたらしい?海軍という説も)。帰国後も美しい顔立ちのゆえ女性にも大変もてていたそうですが、いつしか映画界へ。

若き日々に味わうこととなった暴力と放埓、加えて並外れた美貌。シャープでどこか陰のある役が似合う、ただの2枚目に納まらない異質な俳優だったのだと思います。

そしてダンスのファンとして外せないのが、ヴィスコンティ監督の映画「山猫」(Il Gattopardo (The Leopard))。

本物の貴族の末裔であるルキノ・ヴィスコンティが、本物の貴族の館で衣装や調度品、小道具、しぐさやマナー等々細部までこだわって作り上げた、上等で上質で豪華な映像です。

ルキーノ・ヴィスコンティ監督『山猫 4K修復版』予告


有名なワルツのシーン

Luchino Visconti’s 1963 classic “Il Gattopardo” (The Leopard)

(あらすじより)
イタリア王国統一戦争に揺れるイタリア・シチリアを統治する名門貴族の当主、 サリーナ公爵(バート・ランカスター)は、自分たちの時代の終焉が近いことを感じていた。一方、公爵が目をかける甥のタンクレディ(アラン・ドロン)は、新しい時代を見据え革命軍に参加。その後、新興ブルジョワの娘、アンジェリカ(クラウディア・カルディナーレ)と恋に落ち、公爵はそれを後押しした。そして、大舞踏会が幕を開ける........。

旧世界の代表ともいえるサリーナ公爵と、その甥の婚約者にして新興勢力の代表のようなアンジェリカが踊るワルツ、そして滅びゆく貴族社会を惜しむような舞踏会。

またこの映画でのサリーナ公爵の有名な台詞
「変わらずに生きていくためには、変わらねばならない( If we want things to stay as they are, things will have to change.)」


アラン・ドロンといえば様々な映画の名シーンを、ダンスの人にもおなじみなSwayの曲に合わせた次の動画もお気に入りです。

(Sway) Alain Delon




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