昔バレエをやっていたころ、舞台用の化粧品メーカーの方とお話することがありました。
そのとき伺ったのはこんな感じのこと。。
「…昔は、化粧品に鉛などの毒が入っていて、中毒や病気を起こすこともあったのよ。だからその後厳しく、とくに舞台用化粧品は厳しく成分チェックしているの。だから今のは安全だから、どんどん使ってね♪・・・」
先日、急にそんなことを思い出したので調べてみました。
まずは国立科学博物館の動画(2年前のものです)
【毒展】なぜ鉛や水銀毒の白粉(おしろい)を使い続けたのか?特別展「毒」監修者の坂上さんの答えは「光」にありました
ダンスでも照明に映えるように、遠くから見ても美しく見えるようにお化粧しますよね。
昔は、体に悪い成分があってもそのことが分からなかったのですね。怖いです。
次は化粧品メーカーの資生堂さんのサイトから。。
(サイトはこちら→「もともとファンデは鉛でできていたの?」)
======
...もともとファンデは「鉛」でできていたの?
昔、鉛入りの「白粉」がありました
ファンデ以前は「白粉」を使用
ドキッとする方もいらっしゃるかと思いますが、「鉛」でできていたのは昔のことです。ファンデが登場するまでは、肌を色白に見せるための化粧品といえば「白粉(おしろい)」でした。日本では、白粉が大衆化するのは江戸時代に入ってからです。
当時の白粉には、鉛製のものと水銀製のものがあり、中でも鉛の白粉は庶民に浸透していました。まだ、鉛による体への害は知られておらず、鉛の白粉は安価な上にのびがよくて落ちにくかったため、明治時代に入り西洋化が始まってからも愛用されていました。
きっかけになった「慢性鉛中毒事件」
1887年、白粉を多用していたある歌舞伎役者が、演技中に足の震えが止まらなくなりました。後に、それは“鉛中毒”による症状だったことが判明。この「慢性鉛中毒事件」をきっかけに、鉛の有毒性が知られ、白粉の使用をめぐる社会問題にもなりました。この事件以降、安全性の高い「無鉛タイプの白粉」が登場したのです。さらに輸入品に影響を受けて、「色つき白粉」など西洋的美意識を取り入れた素肌の色に近い新タイプの白粉が登場するようになりました。鉛入りの白粉の製造が正式に禁止されるようになったのは、1934年のことです。
現在は徹底的に安全性を追求
このような白粉の歴史があるので、「ファンデは肌にわるい」という都市伝説のようなイメージが残っているのかもしれません。ただ、現在ではこのような物質が使われることはありません。厳しい基準を設け、安全な材料のみを厳選して開発されているのでご安心ください。
※参考文献:
高橋雅夫(1997)『化粧ものがたり-赤・白・黒の世界-』雄山閣出版
石田かおり(2000)『化粧せずには生きられない人間の歴史』講談社 ...
======
やはり今は安全管理がきちんとされていて、安心して使えるそうです。
また、日本は成分などのチェックが厳しいらしく、外国ブランドの化粧品もそのままだと日本で売れないため、中身を日本の化粧品会社などが作っていることあるんだよ、って聞いたこともあったような。。
最近は海外で化粧品を買うこともありますが、あんまり怪しげなものは注意した方がいいのかな、、などと思いました。
それにしても、私たちが当たり前に感じている暮らしも、先人たちの苦労と涙の上にあるのですよね。きのこだって、多分、昔、何人もやばい目にあって、、なんでしょうし。。
0 件のコメント:
コメントを投稿