日本ダンス界も注目の映画、Netflixの「10ダンス」は好調みたい。
主役の男性二人はすごくカッコいいし。
ダンスを習ってみたいという方も増えているのかな?
ダンスをずっとやっている人には、踊りのレベルや競技会の様子はちょっとアレ?かもだけれど。。
求められているのは、ダンスを知らない人がスゴイって思ってくれればいい、というところなのかもですね。
じゃあ、本物のダンサーが出ている映画って、、とつらつら考えていたら。やはり思い浮かぶのはバレエのバリシニコフ!!
ミハイル・バリシニコフは、確実にバレエ史に残ると言えるダンサー。当時はソ連だったラトビア出身で1974年にアメリカに亡命。
1977年にはガチ、バレエな映画、 愛と喝采の日々(the Turning Point)にダンサー役兼主人公の娘の彼氏役として登場。この時の踊りもすごかったのですが、次のものはその後の映画 、1985年の ホワイトナイツ/白夜(White Nights)。
ホワイト・ナイツはバレエダンサーのバリシニコフと、タップダンサーとしても有名なグレゴリー・ハインズが共演。
映画のお話は、確か、冷戦下のシベリアに、以前亡命したダンサー(バリシニコフの役)の乗った飛行機が不時着。ベトナム戦争の脱走兵(ハインズの役)を見張り役にする。人種やダンスの種類の違いもあったのですが、2人は後に意気投合し、再度の亡命を企てる、みたいな感じの映画。
最初2人が張り合っているころ。お金をかけてピルエット(スピンみたいな回転)をやってみるみたいなシーン
"White Nights" - 11 pirouettes
何気なく11回転。。本当は楽勝なのに、賭けなのではじめ大変~みたいな顔してましたね。
2人のダンスシーン
White Nights, Mikhail Baryshnikov & Gregory Hines
バリシニコフはバレエダンサーですが、ミュージカルのショーみたいなダンスもTV等でやっているし、元々センスがいいのか、こうしたダンスもメチャ上手い。。
昔見せてもらったときも、亡命シーンとか、軽々とゲート?をジャンプしていったり。。ダンサーって亡命しやすいのかもね?などと思ったりしました。この頃ぐらいまでは亡命する人が割といたようです。
バレエ・ダンサーとしてもまさにレジェンド、っていうか神レベル。この十数年はトレーニングの技術も上がり、ジャンプや回転もすごいダンサーが増えてきましたが、それまではバリシニコフのレベルの人はなかなかいなかったと思います。みんながミーシャ(ミハイル・バリシニコフの愛称)になりたかった時代。。
1977年の映画より、「海賊」のバリエーションのシーン。映画なので、普通の舞台映像より見やすいです。バリシニコフの動画としてもずっと有名。私も何度も見ました♡
ダンスで例えると、マーカス・ヒルトンやドニー・バーンズ、ミルコ・ゴッゾーリやリッカルド&ユリアみたいな人達が現役時代に主要な役で出演しちゃう、みたいなイメージ?
Mikhail Baryshnikov, The Turning Point, Le Corsaire.
今から50年くらい前の映画なんですね。でもスゴイ。当時の人はものすごく驚いたと思います。多分当時は彼しかできない、、普通のバレエのダンサーにもできなかったでしょう。今でも、素人が練習してできるものではないですよね。。
バリシニコフは、アメリカのバレエ団、アメリカン・バレエ・シアターに出演、のちに芸術監督にもなり、アメリカのバレエのレベルアップ、人気の向上に大きく貢献しました。
更にのちにはTVドラマの「セックス・アンド・ザ・シティ」に、サラ・ジェシカ・パーカーが演じる主人公キャリーの恋人役で出演しました。渋めのイケオジでかっこよかった。。
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