■もっと観客を! マーケティング”刀”

2024-03-25

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水泳のオリンピック選手の選考会、「国際大会代表選手選考会」。
ベテランや若手の活躍、悲喜こもごもあり盛り上がってましたが。。
さらに連日「チケットは完売!」だそうです。すごい。。

日本インターは3月22日にチケット発売開始だったそうですけど、SSS席からJ席まで会場図面というのに区切りもなく、どこになるのかもあまり分からないような感じみたいですね。。
積極的にチケットを売る、という感じではないのかしら。。。
まあ、リッチな方々に〇〇〇万円などと出していただければ済むよ、ということなのかもしれませんが。。

でもやっぱり、観客は多い方がいいと思います!

観客が多ければスポンサーもつきやすいし!


そう思っていたら、先日「ガイアの夜明け」という番組ですごい人達がいるのを知りました。

USJをV字回復させた森岡毅氏が率いるマーケティング集団「刀」。
西武遊園地、丸亀製麺等を再生し、最近オープンしたイマーシヴフォート東京などを手掛けているそうです。

その手法がすごく、優れた企画力、卓越したセンスが素晴らしいうえに、数学等を駆使した分析力で「勝ち筋」を見極め、高確率で成功を収めるというもの。。

番組の予告です。。森岡氏や「刀」については動画も多いです。

ガイアの夜明け【テーマパークでニッポンを元気に!~刀の野望~】予告




いろいろ見て面白いなと思った点をメモしておきたいと思います。


・何かが流行り世の中に定着するには、多くの人に知られること(認知度)と評価されること(好感度)が重要。ライト層に認知度1.5倍、好感度1.2倍などと計測もしているそう。。

 →コア層だけでなくライト層にも働きかける必要性。。


・年齢層も分析29歳以下、30代、40代以上など。

  →若い人に知ってもらうのは拡散効果も高い。。
   クラシック界等でU21割などしているのは意味がありそう。
   ダンスはさらに学連割などもできそう。。


・そこに来てもらう障壁も考える必要

  →価格、アクセスの良さ等。それらが悪ければ、より強い魅力が必要。また来た人幻滅させてしまうものがあれば、それらを排除するなど。


・自分たちが思う価値と一般の観客のそれとは乖離がある。
 
  →アンケートなどの調査も上手い。
   一般客と提供側の双方に聞く。
    乖離の大きいところは改善点であったりする。   
   (アンケート内容は、「家族、カップル、友人で楽しめる」、などのほか「日常(現実)を忘れられる」、「美しさに感動する体験がある」「新しい体験にワクワクする」などなど)


・細部までこだわったコンテンツ作り

  →コンテンツそのものはもちろん、衣装、舞台装置、音響、照明等々。
   プロによる検証、一般人による検証。。
   「神は細部に宿る」ということばもあるがまさにそんな感じ。
   良いと思ってもらえなければ、「好感度」は上がらず悪い評価に。
   ダンスの競技会などは、演出を工夫するなどでもっと人を惹きつけることができると思う。。


・だれに、何を、どのように、という自分たちのサービスの本当の価値を掘り下げ、アプローチ変えることで人々に支持される。。利益などのお金はその後についてくる。

  →小手先の技でなく、王道を行っていると思う。


・どんな良いものも知ってもらわなければ、ないのと同じ。。

  →認知度を高めること、良さをどう伝えるか。。
  「良いものだ」というだけでは伝わらない(美味しいです、しか言わないグルメレポーターは無能)


・お金をかけずにできることもある。発想の柔軟性、実行力。。
 
  →別件で知ったが、車いすバスケの人は、グッズ開発に専門学校生を頼んだり、運営を大学生に頼んだりなどしているそうで、学生たちの経験にもなるし、興味を持って試合も見に来てくれ相乗効果もあるのだとか。。推し活で自らライブ中継して熱心に魅力を語ってくれるファンなどもいるそう。。興味の持ってくれそうな人とコラボする(ラテンの曲をやる吹奏楽とか。。親や友人も来る)、観客にも参加・体験してもらい盛り上げてもらうなど。。


・いまどきスマホ等でバーチャルな経験が多いので、実際の体験で深く感動すると人に語りたくなり、また来たくなる。。

  →ダンスにはそのポテンシャルはあると思う。また1曲が短く、バリエーションに富んでいて現代の生活にもマッチしていると思う。。あとは一般の人に深い感動をとどけられるか。。音楽、照明等の演出も重要だと思う。。


・これは星野リゾートの手法だが、当初の高級路線から、カジュアルブランドも登場し、
提供するサービスが多様になってきたらブランディングを調整、それぞれを発展させ、グループ全体の価値を高める。

  →競技、デモ、パーティ、健康増進等、様々な形態を持つダンスも似ていると思いました。重なる点もあるだろうけど、違う点もあるのでアプローチも変えていく必要。。


・安売りするしかないコモディティにならないためには、自分たちの持つ価値を見極めること、何を取り、何を重視しないかを考える。

  →競合するダンス、フィットネス等と同差別化していくか。。



いろいろ興味深く、より深く学んでみたいな、と思いました。熱い思いと様々な技能・経験から導き出す戦略とその実行で、成功の確率が高めるということに痺れます。。もちろん、事業を手掛けている人が頑張ることは外せませんが、戦略の重要性を実感しました。



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