先日記事にしたLa Dolce vitaでのドゥーサン&ヴァレリアのクイック。
ヴァレリアのドレスは、同じKozlovaを使っているラテンのラウラがKorea Openで着ていたドレスと似たテイストの羽がヒラヒラしたものでとても個性的です。
Dusan Dragovich & Valeria Agikyan - "Ritz Roll & Rock" quickstep - "La Dolce Vita " Gala Night 2024
このRitz Roll & Rockは確か1957のsilk stockingsという映画のナンバー。フレッド・アステアがトレードマークのステッキを使って踊っていたかと思います。
それにしてもドゥーサンってフレッド・アステアが好きなのかしら。。ステッキを持って踊ったり、ヴァレリアのドレスもアステアの名パートナー、ジンジャー・ロジャース風なものが時折見られるような。。
ステッキも持ち運んでいるとしたら、結構な荷物だよな、なんて余計なことを考えてみたり。
フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの名コンビは主に1930年代、数々のミュージカル映画で活躍したスター。しかし以前お話しした1920年代のローリング・トウェンティーズRoaring Twentiesの経済発展し陽気な時代と打って変わり、1929年の大恐慌あおりと第二次世界大戦前の不穏な情勢で、苦難と陰鬱感のある時代だったようです。
そんな中、映画界はサイレント(無声映画)からトーキー(音声が同期した映画)に推移し、アーヴィング・バーリンなどの作曲家が人々の気持ちに寄り添うような素晴らしい音楽を書き、ミュージカル映画の黄金期を作ります。アステアとロジャースの映画はゴージャス感のあるものが多いですが、美しい映画と素晴らしい音楽で苦しい日々を紛らわしてくれるものとして人気を博した面もあるようです。
Fred Astaire & Ginger Rogers: Let's Face the Music and Dance
久々に見たけれど、やっぱり素敵!後半のダンスも見ごたえがあります。
この曲Let's Face the Music and Danceも音楽、歌詞も慰められるような励まされるような感じです。
There may be trouble ahead
But while there's music and moonlight and love and romance
Let's face the music and dance ...
現代も以前は想像もしなかったコロナ禍や戦争の拡大、震災、そしてダンス団体の分裂と陰鬱なことも多いですが、美しいダンスや音楽に力をもらいながら、明るい希望も持ち続けていたいと思います。
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