■ダンスの写真、、ちょっとレトロ?

2024-07-30

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知り合いのお子さんが高校の国語の授業で、評論文「考える身体」(三浦雅士)を読み、その著者が「ダンスマガジン」という雑誌の編集長であると知り、本屋さんで手に取ったそうです。写真もとても洗練されて素敵で、芸術的なものを感じたのだとか。。

「ダンスマガジン」はバレエを主にする雑誌です。綺麗で素敵な雑誌です。




三浦さんは「ユリイカ」「現代思想」の編集長でしたが、1980年代頃アメリカ滞在時にダンス、というかバレエに興味を持ったそうです。そのころのアメリカはおそらくロシアから亡命したバリシニコフがけん引するABT(アメリカン・バレエ・シアター)の黄金期、影響を受けずにはいられなかったと思います。。
「ダンスマガジン」は創刊1984年、いまやお子様向けの「クララ」などの雑誌も出しています。

そして、最近はアート系の雑誌どころかスポーツの雑誌もスタイリッシュ。日本人って美的感覚に優れているな、、と思うのですが。。

ダンスの試合のプログラム(有料2千円くらい?)などを見ても、写真やレイアウトがちょっと残念だなと思うのは私だけでしょうか。。もっといいショットがありそうだなーというのもあるし、写真の載せ方も圧迫感があったり。レイアウトもレトロというか、余白が少なめだったり、フォントやイラストもテイストそぐわなかったり。
なんかいろいろと洗練度が足りないのが多いような、、ダンス自体はエレガントを追求しているところがあるのに、もったいないなと思います。

かたやバレエやオーケストラなどのパンフレットや雑誌を見ると、メインの記事はもちろん、広告まで色感やデザインが美しくつい見てしまいます。

でもダンスの(特に広告)は、イマイチな写真がごちゃごちゃと並んだりと、たとえば帰りの電車で広げるのがちょっと恥ずかしいというか憚れるというか。。

もしかしたらダンスは海外のもあまり洗練されてないんだろうな、などと想像(見たことないので分からないですけど)。

ただ、多くの日本人は美しいデザインに慣れているので、ダンス界以外の方が見たら、ちょっとダサい業界と思われちゃうんじゃないかな、、と勝手に心配になってしまいます。

バレエなどは、オーディションもあるせいか最近はプロフィール写真はプロの写真家にスタジオで撮ってもらうことが多く、それに対応している業者も多いのだとか(発表会でさえちゃんと撮るところ多いらしい)
やはり舞台の写真は動きも大きく、照明も強いので美しくとるのが難しいのだと思います。舞台の写真だけに頼らない感じなのかな(一流どころは舞台の写真も最近は多いですが、クオリティの高いものが厳選されてます)。

フォトシューティングでは、舞台よりは少しメイクを控えめにしたり、ブロワーで風を吹かせたり、背景や照明を工夫して最高の写真をとり、プログラムにのせたり、自分のプロフィールとしているみたい。(例 新国立劇場バレエのグッズ紹介ページ)(あと話は変わりますが見つけてしまった。。グッズ販売でリカちゃんも!!)

オーケストラも団員のプロフィール写真はサイズ感をそろえ、色感は抑え、あまり同じ方向ばかりでは不自然なので左向き、右向き、正面などある程度バリエーションを入れて自然な笑顔の写真を使っているところも。もちろん演奏や道端でとったものではなく、写真スタジオで撮った、背景もそろった写真でした。。(例 N響のメンバー写真。高級感と親しみやすさがある)

ダンスも試合やスナップの写真も良いのでしょうが、フォーマルなものはフォトスタジオなどで撮ったスタイリッシュなものも使うのも手だと思います。レイアウト等も工夫すればもっとスタイリッシュでゴージャスになるのに。。

他の業界の雑誌、パンフレット、Webなど見ると多分ちょっとイマイチ感が分かるのではないと思いますがどうでしょう。。(そしてクオリティのわりにお高い。。)
あ、でも普及したいという気持ち、良く思われたいという気持ちもあまりないのかな。。(強力購買層がいるし、現状に満足?!)
それにしても、ダサい、古臭い、洗練されてない、上品さ・高級感がない、などと思われるのは損じゃないかな、、と思います。
 






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