今年の日本インターに招待選手として来てくれたマディス&リイス。
ぱっと見、スタイリッシュでエレガント、難しい大技をさりげなく入れてくるという印象(それだけでもスゴイ)の彼らですが、細かいステップもものすごく、動画でじっくり見るとこれでもか、と作りこんでいるのが分かります。
今年の夏、台湾で行われた試合のファイナル、ソロ・プレゼンテーションより。ヒールターンというとスローフォックストロットなイメージだったのですが、0:38あたりタンゴなのにリイスがつま先をくっきり上げた鮮やかなヒールターン。このおかげで次のベーシックなステップが映える!
またこの動画ではありませんが、男性のマディスの方がヒールターン?しているようなのも見かけたことがあったり。。都度様々な挑戦を続けているのが分かり、とどこまで磨きあげているの?!と驚かされます。
Madis Abel & Liis End - 2024 CTC 世界盃 World Professional Open Ballroom Final Solo Dance
音楽性も素晴らしく、単調にカウント通りなだけではなく、メロディにも沿った踊りぶり。曲のアクセントに合わせて大きな振りを入れたり、後半の細かい音にもステップをきっちり合わせてくるあたり、ただものではない。。そしてタンゴらしいパッションあふれる仕上がり、かといってトラディッショナルな洗練さ、端正さを失わないところも素晴らしいです。
上位に来る選手というのは、スタイルが良く、手も足も長く、体幹や筋力も強化されているので、趣味でやっている愛好家の人と同じステップやフィガーをやっているにもかかわらず全く違う仕上がりになる、というものだと思います。だからこそ「やっぱり違うわね」となるのでしょう。
しかし近年は、真似もできないような高度なテクニック、ストロングさや音楽性も桁違いで全く違うものになってしまうような踊りも見られるようになってきました。上記のマディス&リイスやラテンのファイナリストあたりは顕著だと思います。
トップのダンスは、普通の人が「やるダンス」とはかなりかけ離れたものになりつつある、のかもしれません。。でもそれは、おそらく後年、ダンスの魅力が増大していった時代と言われるのではないか、そんな気がします。
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