1月11日に急逝されたアンドリュー・シンキンソン氏の葬儀の中継、私も少し拝見しました。
教会で行われていて、ご家族のスピーチや思い出の写真、動画などが披露されていました。突然の死にご家族はやはり辛そうで、思わずもらい泣きしてしまうようなときもありました。
また英国らしいのでしょうか、マーカス&カレン・ヒルトン夫妻やジョン・ウッド&アン・グリーブ等々のレジェンド達は思い出話をユーモアもこめて語り、会場にどっと笑い声が響く場面もありました。シンキンソン氏も朗らかな面がある方だったみたいで、こうして思い出を語り合うのは喜んでおられるんだろうな、と思ったり。涙あり、笑いあり。。
現役世代はドゥーサン&ヴァレリアがスピーチ、ドゥーサンは最後に棺を担ぐ一人でもありました。ドゥーサンが棺を支えていない方の手で、そっとその側面を撫でていたところはぐっときました。
カメラのアングルの関係で、それほど多くの人の姿は分からなかったのですが、現在ケガで出場を控えているトロールスが歩く姿も見られ(UKオープンの解説かインタビューがあったみたい)、以前は松葉づえ姿だったのでだいぶ良くなってきたのかな、と思ったり。あとマディス&リイスなどの姿も見られました。
最後、棺を6人が担いで出ていくのですが、棺の上にダンスシューズがおかれていて。。
それにしても、このように急に亡くなられるというのは、残された人の悲しみがより大きくなる気がします。。
そんなアンドリュー・シンキンソン氏のダンスで有名なものの1つが、名曲、スマイルで踊ったスローフォックスだそうです。
Andrew Sinkinson & Charlotte Jorgensen Slow Foxtrot WSSDF 2010
なんか日本で行われた試合やショーのものも多く、、日本ってダンス大国だったんだな、と思ったり。
そしてこのSmileという曲は、もとはチャップリンが作曲したものだそうです。ちょび髭・山高帽、ボロっとした燕尾、が典型的なイメージの俳優・コメディアンとして、知らぬ人はいない存在です。が、さらに、映画音楽として素晴らしい音楽も作曲されています。アカデミックな音楽教育は受けていなかったようで、採譜等は他の方に手伝ってもらっていたそうですが、ハミングやピアノなどの即興演奏で素晴らしいメロディーを紡ぎだしていたのだとか。。シンキンソン氏も天才だと思いますが、ここにも天才のつながりがあるな~と思いました。
Charlie Chaplin - Modern Times (Trailer)
映画では歌のないインストゥルメンタルだったのですが、その後ベルベット・ヴォイスで有名なナット・キング・コールの歌詞のあるバージョンが作られ大ヒット。
Nat King Cole "Smile" (1954)
この歌詞も素晴らしいですよね。
悲しい時でも辛い時でも笑顔でさえいれば乗り越えられる。。
美しく甘い声がメロディーと合う。。
その後、多くの人がこの曲をカバー。シンキンソン氏が踊ったのはマイケル・ジャクソンのバージョンなのかな。。
どうしようもなく涙が出るような曲で本当に素晴らしいなと思います。
次にあげるのは、私が元気の出るバージョンだなと思うもの。
お気に入りアーティストのアラン・カミングで。you are not aloneのあと1:50くらいから、Smile。この2曲のカップリングもすごくよいです。
悲しい時、辛い時、1人じゃないと思えれば、もっと乗り越えられる。。(心の中、でもいい)
Alan Cumming - You Are Not Alone/Smile - Joe's Pub (12.19.12)
アラン・カミングは、ミュージカル「キャバレー」のリバイバル公演で異彩を放ちトニー賞も受賞。その後ドラマや映画などにも脇役として存在感のある役を演じています。弁護士のドラマGood Wifeのイーライ・ゴールド役などが有名かな。ゲイだしそういう役も多いし、とにかくクセのある役が多いのですが、なぜかときどきすごく見たくなる俳優さんの一人です。そしてちょっとスコットランド訛りの歌は味がある。。
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