同じアジア・ツアーの一環ですが、後発のKorea Openや台北オープンはどんどん盛況になっている感じ。。
どのあたりが違うのか、いくつか気づいた点を列挙しておこうと思います。
■ゴージャスなイメージの醸成
・ロゴもKorean Openはダイアモンドをちりばめたようなゴージャスなイメージ(以前の記事)。その素敵なロゴを動画等様々な場面に使っています。また、SNS、インスタなどもスタイリッシュ。トータルなイメージ戦略が取られているようです。このようなデザインはプロの力を借りているのではないでしょうか。。やはり、良いデザイナー、クリエイターの力を借りることは大事ですよね。
・夜の部から皆さんドレスアップ。ドレスコードも細かめに指示があったり。おそらく着替えたりできるスペースがあるのではないでしょうか。。
・常々思うのは、日本のダンス関係の宣伝・ポスター・動画のタイトル等はもっとデザイン、フォント等をこだわった方が良いのではということ。。ダンスのイメージも上がると思います。中にはスーパーのチラシ?みたいのも見かけるし。。
■スポンサー
・ゴージャスな演出でセレブ感が演出されているKorea Openにはスポンサーもたくさん。もちろん営業努力もあるでしょう。インスタをみるとKorea Openのスポンサーは、約22社。ダンス関連ではなさそうなのが内15社です。韓国らしくコスメの会社も多くていいなと思いました。
さらにインスタに載せるなどだけでなく、会場でのディスプレイやお土産、選手等への提供も行っています。化粧品みたいのが観客席のテーブルにお土産として美しい紙袋に入れられていたり、昨年は高級車が会場に置かれ、選手たちがその前で写真を撮り、インスタにあげていました。このような車のディスプレイはWDSF系でも見かけたことがあるし、、日本は有数の自動車メーカーもあるのにと思いました。
(参考)Korea Openのスポンサー(インスタより。他にもあるかも。()内は私が調べたもの(違っていたらすみません))
atwosomeplace(お菓子?),
Rolls Royce(自動車),
WJ cosmetics(化粧品),
ポカリスウェット,
Hollys(カフェ?),
somud official(ベッド・寝具など),
ADLV(一般の衣料品),
Studio & Park(ショッピング小売り),
exomera(化粧品),
yless(化粧品),
purunong(ショッピング・小売り),
kahi(化粧品),
lamuse(化粧品),
soffitto(お花),
alienina(バッグ),
Dance Queen(ダンスウェア),
cimen shanghai(中国のダンス関連団体?),
popconatelier(ダンスウェア),
top dream dance shoes,
dima officicial dancesports,
Korea Dance Council,
Nuevo dance,
・台北の方は、ダンス用品等のほかにレストランや食品系も結構あったみたいです。会場の外のホールみたいなところに出店も出ていたみたい(サイト ここだけで17社)
あと昨年見たときは、選手へのお土産をあげていたみたいだし、会場が広いせいか試合が終わった(または上のround行けなかった)選手に席のチケットもあったみたいです。選手の満足度高いですよね。
・日本はジャンティ(ダンスウェア)以外に協賛する会社はプログラムによると5社ほど。Ball Planning Ikeda(ダンス関係の工事会社?)、おなじみのバルカー社、三木産業(化学メーカー?)、阪和興業(商社?)、日高ハウジング
■音楽
・Korea Openは音楽が素晴らしいことでも有名です。予選の時の音楽も良いし、夜の部のバンド(Nuevo Band)も非常にレベルが高いです。日本は音楽の著作権が厳しいのかもしれませんが、少し努力すれば何とかなるのにと思ってしまいます(以前の考察)
・私が個人的にKorea Openの評判を押し上げたと思うのは、サルボ&ヴィカのこの動画。。二人はスプリットしてそれぞれ別の人とカップルを組んでいますが、二人のこのMusicalityの優れた踊り、カッコいい音楽が試合のレベルの高さを表しています。
2018 Korea open open amateur Latin Salvo Sinnardi & Viktoriya Kharchenko ChaChaCha
お客様の反応もいい!!
やはり日本ももっと良い音楽で!!
■会場
・Korea Openは年々会場のしつらえも豪華に。上の2018はまだシンプルですが、だんだん豪華に。全体の印象を維持するためかLEDディスプレイを会場内には入れていませんが、Roundなどの進行も悪目立ちせず壁に表示されています。会場も廊下等にはディスプレイがあったり、カラフルな壁?があったりと素敵です。
・台北オープンは会場にLEDディスプレイなどがどんどん増えていて、こちらも華やかです。それらに比べると日本の大会は白いドレープの布の古めかしいディスプレイと政治家のパーティのような看板。またLEDディスプレイやプロジェクターなどで全体の進行を表示などもなかったです。
■ファイナルの構成
・Korea Open、台北オープンともにソロダンスがあります。アジアツアーは試合というだけでなく、海外トップ選手を招くショーのような興行的な意味合いもあると思うので、このような演出は重要ではないでしょうか。
・また、ロンドン・インターのようにラテンとスタンダードが曲ごとに入れ替わります。踊り手としても少し休めるので、よりよいパフォーマンスができるのではないでしょうか。
■観客層
・日本以外は若い方も多いですよね。歓声も大きいし。あと会場が動画で映ったときも活気が違う。。日本はチケットが高かったり、1日通し券だったりするからかしら。。
オープンのファイナルは大会の目玉ですが、ご高齢の方はお疲れだったり、応援に来た選手の出番が終わり早めに帰られる方もいて空席も目立ちました。一方若い方々は立ち見でいっぱい。セクション券にするなど工夫した方が良いのでは?
あと、常々思うのですが、日本では「ダンスのイベントがありました。」みたいなレポートの写真はかなりご高齢の方々のものが多いような。全年齢層に響く”ダンス”という意味では本当にすばらしいと思うのですが。。もう少し若い人などが盛り上がっている写真等も増えないと、「高齢者のものね」と思われ他の年齢層から無視されてしまうのではと思いました。
■配信
・Korea OpenはDSIですがYoutubeでも、アーカイブもあります。ここでさらにいいと思ったのは、解説のないこと。感想だったら要らないし、音楽が聞こえなくてストレスフル。
外国の方が見たら(日本のは国内限定配信だったかも)、わからない日本語でいろいろ話されても困ると思うし。
また日本のは配信がライブしかないですが、ほかは後日、今でも見れます。
・台北のはLive Magazineで誰が出ているか、進行状況・recall、試合結果も即時に分かるのでよかったです。まあ競技ダンスの場合、ファイナルやセミに残る選手は大体想像がつきますし、注目選手として予習できるので、そういう意味でも解説っているのかな、と思います。音楽のない時に情報などをちらっと教えてくくださるぐらいでいいと、と個人的には思います。
・あと、世界中のどの配信をみても思うのは映る選手が偏ってしまったり、すべてが見れないこと。。これを改善するには、全体が映る映像も欲しい、またはマルチアングル(以前記事)、または観客のSNSを解禁にする、などかな、と思います。選手は皆とてもよく練習してきて素晴らしいパフォーマンスをしているのに、一部しか見れないのは、とてももったいないし残念です。
■official photograher
海外の大会では多いですよね、Korea OpenはPrecious Photografy. 発信も結構してくれています。多分選手も自分の撮影も頼んだりできて、その写真や動画は自分のSNSで発信できるようですよね。。先日の日本の大会も写真・動画への規制が厳しかったようですが、分かりやすい指針、納得のいく説明が欲しいところ。。
■審査結果の集計
・日本は手集計、ほかはデジタル。。日本でデジタルにすると故障が多いようですがこれももっとシステムを改善・テストすればいいのに、、と思ってしまう。
・台北ではLive Magazineといってrecall情報や成績も速報(web)でした。こうしたものは導入させてもらっても良いのでは。。
日本の大会は時間通りというのが従来良い点だったと思うのですが、今回は上手くいかなかったみたいですね。。そういった点は、多分次は改善されているでしょう。。
また演出・運営は日本ならもっとできそうなのにと思ってしまいます。
日本の歌手のコンサート、演劇等は演出も素晴らしいのが多いし、海外進出しても高い評価なことが多いです。なぜかダンス界は日本の場合、●十年前のまま停滞。。英国のビッグコンペも伝統的な会場、雰囲気を残しつつも進化しているのに。なんだか恥ずかしいし残念です。。
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