映画「国宝」でまた注目を集めそうな歌舞伎界。。
伝統というか古さも感じてしまいがちですが、実は舞台演出や題材も新しいものを取り入れて、貪欲な作品づくりをしているな、と思います。
若手、というかお子様の頃から英才教育を受けつつ、厳しくも大事に育てられている未来のスターも多いですよね。
そんな一人、尾上丑之助君も今年、11歳にして尾上菊之助を襲名。そのご披露というものなのでしょうか、3月に神田明神で行われたお練りの動画が素敵でした!
尾上菊之助&丑之助が神田明神でお練り Zeebra登場の異色演出も
ラッパーのZeebraが登場する異色演出で、まさに「かぶく」、という感じ!
かぶき者という言葉があり、もともとは戦国時代から江戸時代初期にかけて、奇抜な服装や行動で世間を騒がせた人々のことだったそうです。歌舞伎という言葉も、この「かぶき者」の行動様式から生まれたと言われています。
伝統と革新の掛け合わせで、観客を楽しませようという意気込み。素敵だなと思いました。
(まあ、神田明神自身も、アニソン盆踊りで注目を集めるなど、古きよきものを今の人に楽しめる形にしてくれていて、スゴイですよね!)
そしてその中で披露された、新・菊五郎と菊之助の「七福神」の踊り。私は菊之助君の踊りが素晴らしくて感銘を受けました。
(このアングルからの動画がいいな、と思いました)
菊之助、丑之助による奉納舞踊『七福神』。神田明神にて。
私は歌舞伎や日舞、あまり詳しくはないのですが、そんな者にも響く素晴らしさだな、って思います。若さ、みずみずしさはもちろん、所作や視線のやり方等々、踊りの上手さも目を引くものがありますよね。また、音楽性というのでしょうか、この音楽にリズミカルにも感じる舞。これ見よがしのアピールなどない、ある意味抑えた上品な舞ですが、強烈に訴えるものがある。。
人間国宝でいらした母方のお祖父様、吉右衛門さん似ているという声も。血筋、才能、おけいこ、ですね。お父様やご一族の方も大切に育てていらっしゃるのだろうな。。
受け答えも、立派だし。。
9年前、こんなに幼く可愛いお子さんだったのですよね。子供の成長ってすごいですよね。
ダンスの子たちもできることなら、育成等よい環境で才能を伸ばしてあげたいものだな、と思いました。
菊之助の長男・和史くん、「歌舞伎よりアンパンマン」
俳優としてもTV等で活躍されている片岡愛之助さんも、TVでお話しされていましたが、一般家庭のご出身。たまたま行ったタレント養成所等から歌舞伎に縁を得て、片岡秀太郎氏に才を見出されたのだとか。
人間国宝の玉三郎さんも、小児麻痺のリハビリで習い始めた日舞から、と聞きました。
やはり、才能ある人を求めていく姿勢も大切なのでしょうね。
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