「白鳥の湖」などのバレエ音楽で有名なチャイコフスキー。
もちろん他にも名曲が多数。
なかでもたまに聞きたくなるのが交響曲4番の第四楽章の最後のところ。
怒涛のシンバルで、くさくさした気分を吹き飛ばしてくれるんですよね。
シンバルというのは1枚1.5~2kgだそうでそれを2枚持つことになりますね。大体猫1匹くらい?(もっと重たい子もいるか。。)
最終楽章ではそれをすごい勢いでたたき続けます。
Tchaikovsky: Symphony No. 4 – Cymbal Moment
重たい上に、空気抵抗もあり、見た目以上に難しいそうです。ピッタリ合わせちゃうと「ぽふっ」って変な音になるので少しずらしたりするらしい。。
さて、予習が終わったところで、チャイコ4番の聴き比べ!
指揮者・楽団によってかなり違うのが分かり、面白いです。
なかでも、2:32~のカラヤンの演奏がやばい。。
聴き比べ チャイコフスキー交響曲第4番終楽章フィナーレ
演奏順
1.ヴァレリー・ゲルギエフ
(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)
2.広上淳一
(京都市交響楽団)
3.ヘルベルト・フォン・カラヤン
(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)
4.ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー
(読売日本交響楽団)
5.レナード・バーンスタイン
(ニューヨーク・フィルハーモニック)
6.ダニエル・バレンボイム
(シカゴ交響楽団)
1番目のゲルギエフは、ロシアのP氏と仲が良いそうで戦争開始後は欧米など海外での演奏がNGになっていました。アメリカがトランプ大統領になってから停戦の話も出て、ロシアの個人の演奏家などは少しずつ海外での演奏を始めた人もいるとか。ゲルギエフ氏も7月にイタリアで公演という話もあったのですが、P氏と近いことやロシアが攻撃をやめない情勢などから批判があったらしく出演中止になったそうです。
スポーツ選手も開戦当時、プロパガンダ的なイベント?に登場し、批判が出てしまった人もいたような。。欧州との緊張が高まる中、ロシアの扱いはまだ難しいところなのでしょうね。
ダンスはウクライナの選手もロシアの選手も多いので、他の界隈の動向も気になります。。
6番目のバレンボイム氏は指揮者としてもピアニストとしても非常に高名な方。
ロシア出身のユダヤ系移民を両親として生まれ、 1952年に家族を挙げてイスラエルに移住したのだそうです。
健康上の理由で、最近は演奏活動をお休みしているそうですが、イスラエルの戦争で心を痛めているという話も聞きました。
ロシアに比べるとイスラエルは選手やアーティストの活動はさほど制限がないようで、それにはやはり思うところのある人もいるのかな。とはいえ、演目とかは配慮したりもあると聞く。。
既に没している3番目のカラヤンと5番目のバーンスタインは、今でも人気が高く、カラヤン派、バーンスタイン派の人がいるらしい。
今聞いても古臭くなっていない演奏に驚かされます。
近年は、以前録画したフィルムをリマスターしたものの放送がありました。フィルムは劣化しないように冷凍保存されていたらしい、、すごい。。
音楽もダンスも生、ライブのものが良いのでしょうけれど、そのようにできる人は少数。。
カラヤンは先を見据えてか録音や映像化に積極的に取り組んだことで知られています。
CDの規格が74分なのも、カラヤンがベートーベンの第九が1枚に納まったほうがいいといったから、という話は有名ですよね。
ダンスの世界も動画をうまく使うことは普及にとって重要なのではと思います。
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