なんと、Korea Openで100回を迎えてました!
思ったより続いている。。。でも。。
アジアオープンで持ち直したものの、最近ダンスの動画っていいのが少ないというか。。規制とか政治・分裂などいろいろ要因はあるのでしょうが、数も減ってるし良いものはさらに少なめというか。。というわけでちょっとテンションが下がっています。なので、無理せずにやってまいりたいと思います。
それに競技・社交ダンスだけでなく、ダンス一般、音楽等に興味があるので、そうしたものも自分の備忘録として残しておこうかなと。。
というわけで、今回は私の大大、大好きなダンサー、シルヴィで参ります!
シルヴィ・ギエムは1965年生まれのバレリーナで、2015年末に現役引退。引退場所はなんと東京で、親日家です!
彼女の出現でいろいろ変わり、、バレエ史上も外して語ることのできない人物です。
■幼少期より体操を習い、オリンピックを目指していたが、表現力アップのためかバレエを学んだ時にパリオペラ座バレエ学校のベッシー校長に見いだされ、バレエの道へ。
→ バレエを本格的に学ぶ前に体操や新体操を習い、柔軟性や跳躍力等をアップさせることが多くなった。トレーニング方法の進化ですね。
■1984年19歳の若さで最高位のエトワールへ。
→ 彼女の素晴らしさにインスパイアされた数多くの振付家が新しい作品(モダンというかコンテンポラリーというか)を生み出すようになりました。また才能のある人がポコポコ出てくる時期というのはあり、この前後のパリ・オペラ座は一つの絶頂期だったと思います。
■1989年には英国ロイヤルバレエへ移籍。マノンやロミオとジュリエットのような演劇性の高い演目でも才能を発揮。
→ 素晴らしい身体と能力の上に、妥協せずに最高のものを追求し続ける姿勢、素晴らしい。。周囲とぶつかったりするときもあったみたいですが、観客に向けて良いもの、素晴らしいものを作り出そうという努力の過程だったのだと思います。単なる踊り手というだけではなく真の芸術家・ダンサーだと思う。。
■とてつもなく美しく弧を描く脚、細く柔軟でかつ強靭、そして豊かな表現力。。初めは、足が上がりすぎて良くないなどと批判する評論家などもいたらしいのですが、観客はそして世界は彼女を選び、彼女以降は女性のバレエダンサーに求められる条件が変わったともいわれています。
→ あまりにも素晴らしく新しいもの、自分達では実現できない、教えられないものを見てしまうと受け入れられない人っていますよね。観客の目線というのも侮れないなと思います(もちろん小手先のことに引っ張られてミーハー的に喜んじゃう層もありますが)。
などなど。。
では彼女の動画(短めのもの)を貼っておきたいと思います。良いのはいっぱいあるので、きりがないのですが、最近自分がよく見るものを。。
今から40年くらい前のものもあるので、画質は良くないのですが、それをさしい引いても素晴らしい。。当時、ライブで見た人は驚愕したに違いありません。。
Sylvie Guillem Raymonda , Francesco Libetta piano
音楽はピアノだけ、ステップも静かなものが多いのですが、この踊りこんなに素敵だったけ?と驚きました。気品、色気、洗練。。ターンアウトをはじめ踊りももちろん完璧。観客を引き込み息をもつかせぬ緊張感を味わさせてくれます。
SYLVIE GUILLEM PAQUITA 1984
なんて美しく軽々と上がる脚。。ジャンプの浮遊感も素晴らしい。。舞台ではなくオペラ座ガルニエ宮の下の階かなにかで撮ったのだと思います。若々しい初々しいシルヴィ。。
Sylvie Guillem rehearses Dulcinea variation
ドンキのリハーサル、ドルシネア姫のバリエより。アームスの動きも優雅。。0:25くらいから、ジャンプしている時の下の足、左足のつま先というか甲というか。。ジャンプしているのに、こんなに美しく伸びている、、どうかしています。下向きのアラベスクも楽々。。そのあとのピケ等も完璧に音楽にあっていて、素晴らしい音楽性を感じる。。リハ動画なのに何度も見ちゃう。。Sylvie Guillem - Béjart 1985
人間?!CGにしてもこんなに美しくはできないと思う。。後ろに足を上げてジャンプしているのも、柔らかくのびやかで空気の中を漂うよう。。しかも今から40年くらい前、20歳ころ。。ボレロで知られるベジャールの振付け。ベジャールも彼女を気に入っていたな。。
100年に一人と称された世界最高のバレリーナ。彼女を超えるダンサーもいずれは出てくるだろうと思っていたのですが、、、いまだに現れていません。。
2 件のコメント:
更新100回を突破とのこと、おめでとうございます!!!
どの記事も読みやすく、りりさんの広範な知識とセンスに毎回驚きながらも楽しみに拝読しています。
それにしても、シルヴィ・ギエム、なんと繊細で力強いフットワークなんでしょう。
僕はバレエには明るくありませんが、それでも彼女の引退作となったベジャールの「ボレロ」は存じておりました。
改めてこうして拝見すると、正に超人、いや鳥人ですね(^-^)♪
ブログの更新は無理せずとばかりも言えませんが、どうぞ楽しんでお続けください(^_−)−☆
ドロンさん
コメント、そして優しいお言葉ありがとうございます!
良く知らないことも多いのに、と気恥ずかしい気もするのですが、書くのも意外と楽しく自己満足で続けています(笑)
シルヴィのこともありがとうございます。元気が出ないときは、よく彼女の動画を見ます。。バレエに限らず、素晴らしい踊りは気分を引き上げ、力をくれるような気がしています。
先日のアジア・オープンやUK等海外の試合のあとは、「海外のレベルが高くなっていて。。」みたいな感想が多いですよね。。コロナ等もあって、日本のダンス界もやや内向きになっていたこともあるのかな、と思いました。
やはりドロンさんのように、たゆまず海外の動向をおさえておくことは、選手だけでなく観客にも観る目を養ううえで必要だなと感じています。。
これからも、いろいろお教えください!!
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