■ロイヤル アルバート ・ホールのイベントProms その1

2024-06-12

classic various

WDC・WDOの次のビッグコンペは10月初のロンドン・インターですよね。

ロンドン・インターの決勝等メインの試合はロンドンのロイヤル・アルバートホールで行われます。素晴らしい会場であるうえに、予選は別会場で行われるため、上位に勝ち上がりここで踊れるようになりたい!という選手も多いそう。。

ダンスファンには、そんな聖地のひとつであるロイヤル・アルバート・ホール(RAH)ですが、一般的には世界最大ともいわれる音楽フェスティバル、プロムス(BBC Proms)が知られているのではないでしょうか。
ラストナイトと呼ばれる最終日のコンサートは、ほぼ毎年NHKで放映されています。

The Proms 2024 is coming!

うーん、宣伝用の動画もいいですよね!

プロムスは「プロムナード コンサート」(散歩のようにぶらぶらと歩きながら楽しめるコンサート)が略された言葉だそうです。クラシック音楽を手ごろな価格で提供し一般の人にもカジュアルな雰囲気で楽しみ親しんでもらおう、と1895年に始まりました。

今ではクラシック音楽を中心に、ミュージカル、映画音楽、ポップス、ジャズ、ワールドミュージックなどさまざまな音楽のコンサートが、大体2か月(7月から9月)くらいの期間でロイヤル・アルバート・ホールを中心に行われます。

ベルリン・フィルのような著名なオーケストラから、新進気鋭の楽団、ミュージシャン、指揮者等が世界中から集まり演奏します。

以前紹介したベネズエラのシモン・ボリバル・ユース・オーケストラと指揮者のグスタボ・ドゥダメルもここでの演奏が好評で世界進出の強い後押しになったそうです。また日本の盲目のピアニスト、辻井伸行氏等も演奏されています。

ベルリン・フィルなどは普通のコンサートぽく静かに聞いているみたいですが、カジュアルなものだと、踊ったりしながら楽しく参加、という感じのようです。

2023年の演奏会を3分にコラージュしたものです。この年はダンスっぽいのも多かったのかな(Ballroomじゃないですよ)。
ロイヤル・アルバート・ホールの特徴的な天井、通称マッシュルームと言われる円形の音響装置たくさんあるのも見えると思います。とはいえホールが大きいので、残響も長めだそうで、オーケストラによってはそのあたりも計算して選曲するのだとか。

BBC Proms 2023 in 3 minutes


ダンスの試合で選手が踊る平土間みたいなところは、立ち見席な感じです。でもここは人気みたい。。


2022年のコラージュでは、照明の効果がカッコいいのでぜひ!
1:06位からのヴェルディのレクイエムでストレートなライトがビューッってパンするところとかかっこよすぎる。。(日本の)ダンスももっと照明を活用してほしいです。

BBC Proms 2022 in 2 minutes

最後の方のピアニスト、ユジャ・ワン、演奏は驚愕の素晴らしさなのだけれど、やっぱりドレスが。。


さて、TV中継もされるラスト・ナイトは文字通り最終日のコンサートで、人気もものすごく、チケットの販売方法も通常のものと違います。一般に5 Concert Ruleと呼ばれるそうですが、シーズン中5回以上聞きに来ていないと購入できないのだそうです。シーズン通し券などをもって足しげく通うPrommerもいるのでなかなか困難なようです。

でも、大丈夫!近くのハイド・パークに巨大な会場もあり、ここでも楽しむことができます。中継を楽しむだけの普通のライブ・ビューイングとちがい、ここにもBBC系のオーケストラや著名なアーティストもやってきて、ピクニック気分で食事をしながら聴くこともできます。

このような会場がイギリスの各地にあり、BBCが中継しながら番組が行われています。

プロムス・ラスト・ナイトは、第一部と第二部に分かれていて、第一部は有名なクラシックの曲の他、新人作曲家の曲やポップスぽい曲などもあり、ハイド・パーク組はゆったり食事等をしながら楽しみます。友達同士、親子3代みたいな大家族等々、こちらの方が好きで毎年来ている人も多いみたいです。

第2部は、プロムス定番曲が多く演奏され、おそらく各地共通の進行でTV中継で結ばれます。観客も合唱等で参加しさらに盛り上がります。ハイド・パーク組は暗くなってしまうこともあって、片付けをし、みんな立って鑑賞&合唱です。最後は花火もあがります。

日本でも有名なエルガーの威風堂々も毎年、ラスト・ナイトでは合唱です。しかも、サビをもう一度歌うお約束になっていて、指揮者が「ちょっと声が小さいですね。もう1回」「もう一度歌いたいですか?」などと観客とやり取りもします。

Elgar: Pomp and Circumstance | BBC Proms 2014 - BBC

ばんばん国旗を振ったり、歌詞もすごいし、初めてみる日本人にはぶっとびな感じでしょう。
Land of Hope and Glory 「希望と栄光の国」..
Wider still and wider Shall thy bounds be set; 国境は広大に広大に

まあ戦勝国ですからね。。でも様々な国の国旗が振られ、今や世界的なイベントになっています。そして楽しそう。。
伝統を尊ぶ英国人、毎年同じ歌を熱唱しています。


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