■「社交ダンス」って?

2024-08-29

latin standard various

 


「社交ダンス」って言葉、分かりずらいし、ちょっと今一つだな、、と個人的には思ってます。

■イメージ
省略すると「シャコダン」、、なんかかっこ悪い?!(笑、そんな人いない?)
「社交ダンサー」というのも、本当はゴージャスな踊りをやっているのに、なぜか安っぽいというかシャビーな響きに聞こえるような?!

ま、それは冗談として、子供の頃は物語に出てくるような優雅な人々の踊りだと思っていたのに、いつの間にかややダサめで古臭いイメージになってしまったような気がします(私の周りだけ?)。なんでだろう??
とはいえ、最近のトップクラスの踊りは素晴らしいので、私的にはそんな観念は払しょくされたのですが、一般的にはまだそういうイメージがあるのかなと思います。
なので、こちらのブログでは単に「ダンス」としていることが多いです。


■「社交」って?
社交っていうと、立食パーティや名刺交換みたいな、または新しいクラスで友達を作るみたいな、多くの人と交流を深めたり、世間的なお付き合いをするイメージ。
英語のSocializeっていうのも、そういう感じがするのですが。。

今の日本での「社交ダンス」の主流は、どっちかというと競技スタイル、確か英語だとBallroom Dance。

私のイメージでは、
Social Dance(socialすなわち社交ダンス):
カジュアルなパーティやフォークダンスっぽいもの(→過去の投稿)から、王室のダンスパーティ(→過去の投稿)みたいに多くの人とSocializeするための踊り。だれでもその場ですぐ踊れたり、またはちょっと練習するだけで楽しめ、大勢でやるのが前提、かな。

Ballroom  Dance
競技スタイル、またはそれをアレンジした踊り(ショーとかデモとか)。
二人のペア(1:1)で踊るのが前提(最近はソロ競技もあるが、元々はペアダンス。子供や若手で男女比で組めない事情などから発展したものと思われる)。
「踊れるようになる」のは「簡単ではない」ので、何年もかかる、、茶道や弓道みたいな「道」感。
実際に踊っている相手(有料だったり、推しの先生だったりもするかも)とリード&フォローが通じあって、というのが「社交」としていこともあるみたいですが、それはSocializeじゃなくて、今踊っている相手との交流・コミュニケーションって感じじゃないかな、と思ってます。
もちろん、集まって踊る間にはお友達と会ったりもするのでしょうけれど、やっぱり「踊り」そのものはその相手との1:1の交流が基本になっていそう。


■Ballroomも分かりずらい
そうかといってBallroomというのも分かりずらいんですよね。
いろいろに使われてしまっています。

 ●スタンダードとラテンを合わせてBallroom。WDC/WDO系に多い。
 (WDSF系ではダンススポーツ、かな?これもまだピッタリ来ないというか)
     -スタンダード(ワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、ヴィニーズワルツ、クイックステップ。基本ずっと対面して組んで踊るもの)
     -ラテン(ルンバ、チャチャ、サンバ、パソドブレ、ジャイブ。そんなに組んでばかりではないもの)

 ●ラテンに対して、の、スタンダード(ワルツ等)の種目・区分としてのBallroom。スタンダードという言い方はWDSF系で使われているようですが、WDC/WDOの系統ではBallroomと言っていることが多い感じ。しかも最近知ったのですが昔はモダンといわれていたらしい。
(このブログでは分かりやすそうなスタンダードにしてます)

 ●ダンスをするための部屋、舞踏室としてのBallroom。宮殿などの歴史的建造物やホテルで部屋の名称等として使われている。

そんなこんなでBallroomも使いずらいし、日本語でもちょっと言いずらいし。かといって「ブレイクダンス→ブレイキン」みたいな短縮名もいいのが思い浮かばない。。


■そしてお金のかかるイメージ。。
「社交パーティ」のイメージそのままにお金のかかる感じ(ややネガティブ?)。

実際は、公民館(*)などのダンス・サークルや団体レッスンなどで、多少お手軽にやることもできるみたいですけれど、「上手くなるには個人レッスン!」となっているそうなので、お高いコースへ誘導されやすいのかな。。

(*ヒロさんに教えていただきましたが、公民館などのダンスは地方等で激減しているところもあるらしく。。お教室系も他人ごとではないのでしょうね。)

初心者レッスン、体験会などはお安くなっているみたいですけれど、いざ教室で習おうとすればそこそこのお値段ですよね?

私が大雑把にネットで調べた感じでは、そこそこ楽しもうと思うと年間3百万円位~かな、と思いました(5年間で1千5百万円、、)

  -個人レッスン代6千円/25分ぐらいが主流?
 週2コマ、月8で約5万円。5万円×12か月=60万円

  -フリーダンスなどで別途踊る。月2回。
  1回1万円位?月約2回として。2万円×12か月=24万円

  -年2回のパーティ、発表会みたいな感じ、デモで諸々50万円×2回=100万円
 
 -プロアマ、たぶん控えめで1回20万円位×2回=40万円

  -年に一度、ドレスを新調。30万円位?

  -靴、レッスンウェア代。10万円位

  -先生や友達の出る試合等の応援。チケット・お花など差し入れ。5万円×8回=40万円

  60+24+100+40+30+10+40=304万円

「こんなにしないわ」「レッスンもデモも、もっとやっているから倍以上よ」みたいに、上下幅はあると思いますが。。

面白そうだから始めようか、と調べてた人は、どうなんでしょうね。。年配・富裕層のみ習う感じ?

「ダンスに使えるお金?まあそうね、年間1千万円位までは大丈夫よ」「私は2千万まで平気」という方もおられるのでしょう、「普及」というのもこの層が対象なのかな。
でも何万人、何十万人とはいそうにないし、、もう少し多角化したほうがいいような気もします

本当かどうか分かりませんが先日AIで聞いてみたら、アメリカも教室レッスン代は月2~5万くらい(個人+団体レッスンの組み合わせ、100~300ドル程度だそう、都市部は高い)が主流らしいのですが、パーティ代は30ドル~100ドルと安く、日本のような高額なデモはあまりないみたいでした。。
もちろんプロアマ等で一流ダンサーと踊るとなれば、出場費・お相手料・レッスン代等で限りなくかかるみたいですけど。。

日本は、よりパーティやデモ等で稼ぐビジネスモデルになっているのかな。。
「乞食と役者(*)は3日やったらやめられない」ではないですが、スポットライトを浴びる快感にはまる人も一定数いそうですし、、需要もあるのかもです。

(*トニー賞の授賞式のスピーチで面白い話がありました。「皆さん、家族や学校の先生、フィナンシャルアドバイザーに言われたでしょう『やめとけ!』って。でも皆さんここにいます(→観客爆笑。トニー賞の授賞式の観客は業界関係者がメイン)。俳優はJob(お金のための仕事)ではなくCalling(天職、使命)なのです(→皆、感激)」)

それでもアリかな、と思っていたのですが、試合やパーティのチケット、身内だけで賄っていると業界として伸びないんじゃない?という動画(バレエですけど)があって、へぇ、と思いました(→動画1、動画2)

ブログ アーカイブ

このブログを検索

人気の投稿

注目の投稿

■2024年の注目の試合(暫定)

来年の事を言えば鬼が笑う、とはいいますが。。ダンスの結果を追うにはやはり予定が分からないと! というわけで、2024年の追いかけたい主要な試合の日程をメモしておこうと思います。 ・まだ判明していないものもあるので、順次加えていくことになります。 ・間違いや日程変更などで修正するこ...

QooQ